症例

様々な症例

治療費について
  • 厚生労働大臣が定める疾患(唇顎口蓋裂、第一・第二鰓弓症候群、鎖骨頭蓋異骨症、Crouzon症候群、Treacher-Collins症候群、Pierre Robin症候群、Down症候群)に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
  • 顎変形症(あごの骨の離断等の手術を必要とする症例に限る)の手術前後の矯正歯科治療については指定を受けた医療機関では健康保険が適用されます。

私たちのクリニックは厚生労働大臣が定める疾患や顎変形症に該当する咬合異常の矯正歯科治療に関する指定医療機関のため健康保険および自立支援医療・育成医療での矯正治療が可能です

矯正歯科治療 Q&A
Q1.矯正ってなに?

正確には歯科矯正といいます。一般には矯正で通じていますが、歯科矯正の他に、脊椎の矯正、話し方の矯正、少年法などで述べられている矯正教育、髪の毛でも矯正という言葉が使われています。つまり矯正とは誤り、欠点などを直して、正しくするということで、矯正歯科とは悪い歯並び(咬合異常)を正して良い歯並びにする歯科のなかの一つの専門分野です。

Q2.歯にはどんなやくめがあるの?

生物は生きていくため必要な色々な臓器を発達させてきました。歯については、1本ずつで機能するものではなく噛み合わせがうまくでき、また唇、舌および口のまわりの筋肉とうまく協調してはじめて機能するものです。また歯並びが虫歯、歯肉炎、歯周炎をはじめ、発音や咀嚼障害にまでが影響することがあります。このように歯科矯正治療とは、美しさのためだけでなく、できるだけ自分の歯を長持ちさせ、機能的にも、心理的にも健康になる歯並び、噛み合わせをつくることを目的としています。

Q3.安定したかみ合わせとは?

上下の歯並びに凸 凹がなくて上下の全ての歯があたかも歯車がかみ合うようにきちっと咬み合い、前歯できちっと食べ物を噛みきることができて、奥歯は食べ物を細かくすりつぶすことができる咬み合わせを正しい咬み合わせといいます。

Q4.なぜ悪い歯並びがふえてるの?

健康で文化的な生活を送ることは,誰もが希望することです。しかし、文明の進歩に生体がついて行けず、色々なところへ歪みが出てくることがあります。顔、その中でも顎は生物全般において、特に影響が出る箇所と考えられています。このため不正咬合という形でしわよせとして生じることがあります。本来お口は、食べる、話す、コミュニケーションのための表情をつくるなどの役割を担っていますが、呼吸をするためのものではありません。最近ではアレルギーを始め様々な原因により鼻での呼吸がし難くなり、口を開けて息をする子供達が多くなっております。咀嚼回数の減少と口呼吸が顎の発育量 や方向に変化をきたし、歯並びに悪い影響を与えることもあると考えられています。

Q5.咬合異常の原因ってなに?

ある種の不正咬合は遺伝的要因によって形成されることがあります。例えば、歯の大きさと歯を並べる骨の大きさの不調和が遺伝すると、親子そろって歯並びが凸凹になったりすることがあります。また、上顎骨と下顎骨の大きさや形の不調和が遺伝すると、親子そろって骨格的な出歯の顔立ちになったり、あるいは骨格的な受け口の顔立ちになったりすることがあります。環境要因としては、口呼吸、咀嚼回数の減少、習癖などが指摘されています。

Q6.悪い咬み合わせを放っておくとどうなってしまうの?

悪い咬み合わせとは咬み合わせが不健康な状態にあることを意味します。咬み合わせを不健康な状態で放っておくと虫歯、歯周病、顎関節症や顎機能異常などを起こしやすくなります。さらに、消化器官の第1段階として食物を咬み砕き、唾液中の消化酵素アミラーゼ(デンプン分解酵素)と食物をよく混ぜ合わせる機能が十分に発揮されないため胃から後の消化器官に余分な負担をかけることとなります。場合によっては、顎の正常な成長発育を障害したり、顎の形を歪めてしまうこともあります。あるいは、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることもあります。

Q7.不正咬合の予防ってあるの?

不正咬合の原因は、先天的なものと後天的なものに分けられます。先天的な原因は親から譲り受けるもので、鼻が高いとか丸いとか、目が大きいとか細いとかと同じように、歯の大きさ、数、形、顎の大きさ、形が似てきます。これは残念ながら予防できません。後天的な原因としては、指しゃぶり、口呼吸、片側だけで噛む癖、乳歯の虫歯があげられます。これらを原因とする不正咬合は予防ができます。指しゃぶりは1,2歳までは生理的なものですが、それ以降はやめるよう方向付けてあげてください。口を閉じて、鼻で息をする。両方で噛む。など、お母さんがちょっとした注意をしてあげるだけで、予防できる場合もあります。予防できる不正咬合であるか否かは矯正歯科を専門とする先生の判断に委ねたほうが良いと思います。

Q8.欧米ではなぜ矯正をする人が多いの?

歯は健康で快適な人生をおくるために非常に大切と考えられています。しかし歯並び、咬み合わせが悪ければ、お口の健康を維持することが大変難しくなり、歯の治療をくり返すことが多くなりがちです(もちろん歯並びが良ければ歯を磨かなくて良いというわけでは決してありません)。米国の友人と矯正治療に対する人々の捉え方について話をしたときおもしろい話が出ました。「アメリカ人は費用対効果 より矯正治療を受ける」ということでした。これは、「美しい笑顔と歯並びを得ることにより自分の口の健康に気を付けるようになり、結果生涯、歯にかかる費用が抑えられ、費用対効果から考えて選択する」とのことでした(欧米と保険制度の事情が異なりますが)。

Q9.治療開始時期はいつ?

それぞれのケ-スにより異なってきます。顎の発育に影響を与える場合や現在発育に問題が生じている場合は乳歯列期や混合歯列期であっても治療を開始します。また、永久歯にすべて交換した後に開始した方が治療期間が短縮され、良い場合もあります。成人であっても症状により治療は可能です。このように、適切な時期に、適切な治療を行う必要があり、おかしいな!と思ったら、一度矯正歯科専門医にご相談されるのが最良の方法といえるでしょう。

Q10.治療期間はどのくらい?

咬合異常の成因やその程度によって矯正歯科治療の期間は年単位で異なります。従って、お子さんあるいはご本人の矯正歯科治療に要する期間を具体的にお知りになりたい場合には、治そうとする咬合異常の成因やその程度を直接拝見させていただく必要があります。 原則的に子供の場合、現在の問題点を改善して正しい成長発育に導く第一期動的治療(混合歯列期の治療)の後、観察を続け、適切な時期に仕上げの治療として第二期動的治療(永久歯列期の治療)をするという二段階治療になります。トータルの期間は長くなりますが、子供への負担は軽くなりますので、早めに矯正歯科を専門とする先生に相談することをお勧めします。中高生から成人の場合の複雑な装置を使う治療では、2年から3年です。

Q11.初期相談ではなにがきけるの?

松原矯正歯科では患者さんの抱えている悩みに対して十分な問診・視診・触診をさせていただき矯正専門医の立場から現時点でわかる範囲で・治療開始時期・患者さんと類似した症例の治療例を提示 一般的な治療の流れ・治療期間の説明 治療方針決定に必要な検査の説明、治療費のアドバイスをさせていただきます。初診相談にこられた患者さんだけのために院長が30~40分の時間を用意してお話しさせていただきます。このため必ず電話にて初診相談の予約をお取りください。
矯正歯科治療期間は、通常数年に及び、虫歯の治療と違い途中で Drを変更することはいろんな意味で大変困難なのが現状です。
初診相談は悩みを解決する機会だけでなく、診療所の雰囲気や院長をはじめとする医療スタッフなど様々な角度から見ていただけるよい機会であると考えています。

Q12.検査ってなにをするの?

歯は上下の顎の骨に植わっており、見かけだけでは、歯の位置が悪いのか、顎の大きさや、形に問題があるのか、顎の運動機能は大丈夫なのかわかりません。また、体が成長している間は、顎も歯も成長します。
このため、現在の状態と、これからの成長を含めた変化を客観的に評価するため、歯および顎のレントゲン写真、顔面および口腔内の写真、口腔内の模型などの資料が必要となります。このほかに、不正咬合に影響する習癖、遺伝的傾向、身長の変化等を調べます。これらの資料をもとに分析を行い、治療方針(治療方法,治療開始時期、期間)と、治療費についてご説明させていただきます。

Q13.矯正治療の進め方は?

不正咬合の状態と、発育状況により違ってきます。診断の説明後、しばらく歯の生えかわりなどの定期観察を行い、永久歯列になってから装置を装着し開始する場合や、乳歯列や混合歯列期であっても、顎の発育に問題がある場合1期治療としてそれらの問題に対する治療を行い、2期治療として永久歯列になってから再び最終的な咬合の構成を目的とした治療を行います。その際、治療上抜歯が必要な場合がありますが、原則的に便宜的な抜歯は行いません。

Q14.装置はどんなものを使うの?

一人一人に合ったものを使います。口の中に使う装置は。ほとんどが固定式のもので、それぞれの歯にくっつけてしまいます。この装置を「ブレイス」とよび,通常メタルのものを使用しますが、見えにくいのを希望する方には透明色のものもあります。装着後約2~3日は違和感を感じますがしだいに慣れ、日常生活での支障は問題なくなります。また家で決められた時間使用する可撤式装置(口の中に入れるものや頭にかぶるもの)を単独または併用して使うものもあります。装置装着後は調節のため約3週間から4週間に一度の割合で来院していただきます。永久歯列の治療期間は約2~3年です。歯を動かして行く治療の後、約1~2年間、取り外しのできる簡単な装置など(保定装置)を使用します。これにより、歯の周囲の骨などが再生されるまでの期間、後戻りが生じることのないよう保定します。

Q15.食事で気をつけることはなに?

一般的に 固い食べ物(厚焼き煎餅、氷の固まり、ピーナッツ、フランスパンなど)や粘着性の高い食べ物(チューイングガム、キャラメルなど)は矯正装置を破損しやすい食べ物です。矯正歯科治療を円滑に進めるために、それらの食べ物を控えていただく必要があります。また、丸かじり(りんごなど)や肉の固まりを食いちぎる(フライドチキンなど)の食べ方はやはり矯正装置の破損の原因となりますので、食べ物はできるだけ小さくして食べていただくことをお勧めいたします。
私たちのクリニックでは矯正歯科治療に対する不安をなくすために、装置などのオリジナルのパンフレットを用意しております。

Q16.痛みはあるの?

まれに数%の方に痛みをほとんど感じることのない場合がありますが、一般 的に痛みはあると思われた方がよいです。
歯の移動をするためにワイヤーを歯に装着して力を加えると、すぐに歯が引っ張られたような感じがします。多くの場合、引っ張られるような感じは約8時間で痛みに変わってきます。この痛みは、物を食べるときに歯があたるときに痛む程度から何もしなくても痛む程度まで様々です。この痛みは数日間続きます。多くの患者さんは最初にワイヤーを装着した時が最も痛みを強く感じ、治療が進むにつれてワイヤーを装着してもだんだん痛みを感じなくなる傾向を示します。痛みの程度には個人差がありますし、また、治療に前向きかどうかでもずいぶん感じ方が変わってきます。もし、いやいや始めたとすれば痛みは倍に感じるかもしれません。矯正歯科治療に伴う痛みは、小学生の子供さんでも耐えられる程度の痛みです。ご安心ください。もし、痛みを強く感じた場合には市販の頭痛薬を服用すると痛みを和らげることができます。

Q17.矯正装置がはずれることはあるの?

矯正装置を着ける時には必ず装置に関する説明並びに注意事項の説明をいたします。注意事項をきちっと守っていただければ矯正装置がはずれることはありませんが、装置をはずす際に歯にダメージを与えない程度の強さで接着していますので、取れる場合もあります。もし、矯正装置がはずれてしまったらできるだけ早く矯正歯科治療を受けている先生に連絡をして指示を受けて下さい。

Q18.引っ越しのばあいは?

松原矯正歯科が所属する日本臨床矯正歯科医会(全国300名以上の矯正歯科を専門とする歯科医師の団体)や日本矯正歯科学会認定医のネットワークを利用して、引っ越しに伴って転医が必要となった患者さんの矯正歯科治療がスムーズに引き継がれるよう連携しています。引っ越しが決まりましたら早めにお知らせください。資料作成のお時間が必要です。お引っ越し先に最も近くて信頼できる矯正歯科治療を専門とする歯科医師をご紹介いたします。引継先の歯科医師へ治療方針、進行状態、今後の予定、初診時の資料を用意し連絡をお取りいたします。転医に際して、お支払いいただいた治療費はそれまでの治療の進行状況に応じて精算いたします。また、海外に引っ越しされる患者さんついては、欧米を中心に世界的規模で広がるOrthodontic Directory of the Worldを通じて引継の歯科医師をご紹介いたします。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
  • 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2 週間で慣れることが多いです。
  • 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まります ので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
  • 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
  • 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物) などをやりなおす可能性があります。
  • あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

矯正歯科の治療は正確な診断から

歯は上下の顎の骨に植わっており、見かけだけでは、歯の位置が悪いのか、顎の大きさや、形に問題があるのかわかりません。また、体が成長している間は、顎も歯も成長します。また顎の機能についても調べなければなりません。

客観的な評価と治療目標の設定

このため現在の状態と、これからの成長を含めた変化を客観的に評価するため、これらの資料が必要となります。このほかに、不正咬合に影響する習癖、遺伝的傾向、身長の変化等を調べます。これらの資料をもとに分析を行い、治療の目標を設定します。

ここで気をつけなければならないことは、安易な歯を抜かない矯正治療です。これは治療目標を大きく下げ、安定性と口唇の突出感に大きな問題が生じます。矯正治療の目標はある幅がありますが明確なものがあります。この治療目標の設定は術者の技術を含め達成可能なものか判断されなければなりません。

抜歯、非抜歯はあくまでも治療目標から導き出されたものでなければなりません。

矯正歯科治療で目指す歯並び

  • よく安定した咬み合わせ
  • 口腔内と調和した歯列弓
  • 閉じやすく、感じの良い口元
  • 口の健康の増進
  • 治療後の安定性

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