開 咬

  • 成長期のお子さんで、骨の大きさに問題がある場合は、成長期間中上下の顎の 成長の管理をします。指しゃぶりや舌のくせがある場合には、適切な矯正装置 を用いてそれらの影響をなくし、正しい噛み合わせにします。これは成長の早い時期(6才~8才)に開始するのが望ましいです。鼻・のどに慢性的な病気があり、いつも口で呼吸をしている場合も顎の発育に 問題がでることがありますので、耳鼻科の先生の診察も必要になることがあります。成長期間中、必要に応じて、上下の顎の成長の管理をします。
  • 成長の終了後に、すべての永久歯に器具をつけて最終的な噛み合わせを獲得します。 歯が動いていく隙間をつくるため、抜歯をすることもあります。最近では臼歯を圧下さすため矯正用のアンカースクリューを併用することがあります。
  • 特に顎の大きさに問題がある場合には、口腔外科医の協力で骨の手術を併用することもあります。
  • 垂直方向のかみ合わせ異常ではその形態の原因が臼歯にあるか前歯にあるかの判断が大切です。開咬の場合、多くは臼歯の垂直方向への発育に問題があることが多く、親不知を含め臼歯の抜歯が他の症例と比較し多くなることがあります。安易に前歯をのばす治療は骨中の歯根量が減少し、治療後の安定と様相に問題があります。
  • 指しゃぶり、舌癖、舌の大きさ、鼻咽頭疾患は開咬の大きな機能的原因であり、治療後の安定に大きな関係があります。

CASE 1

主訴前歯がかみ合わず、食事がし難い、乱杭歯
症状前歯部開咬 叢生 舌の前突癖
抜歯部位上顎左右第一小臼歯、下顎左右第二小臼歯、下顎左右第二大臼歯、上顎左右大三大臼歯
初診時年齢26歳 6か月
主な装置エッジワイズブラケット
期間3年
治療費90万
副作用・リスク装置の不快感 歯の移動による痛み 虫歯 歯周炎 歯根の吸収 歯肉の退縮 知覚過敏 後戻り

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